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#斜め45度でクロスする 3

友人のリクエスト(告白したつもりが番長にわかられてなくって、フラれたと思い込んでる花村の話)にこたえてみた話。

これで終わり。
最初はこちらです。





「なんで、その展開で俺がぶん投げられなきゃならないんだよ!?」
「あ、つい。ムカついて」
「つい、じゃねえええええ!!!!」

しばらく殺気立っていた相棒だったが、俺を問答無用で背負い投げて少しは気が晴れたのか、数秒後には比較的普通の状態に戻っていた。

とりあえず、戦闘時のような殺気はもう発していない。そのことに、ほんの少しだけホッと息を吐く。

「あと、投げて頭打ったら、ややこしいことになってる言語中枢が簡略化されるんじゃないかと思った」
「ならねーよ!」

だけど、言ってることはやっぱり支離滅裂というか、はちゃめちゃだった。その説明で納得するやつがこの世にいるとしたら、俺は一度でいいからそいつに会ってみたい。絶対、存在しないと思うけど。

まあ、そんな主張が、こいつに通じるわけもなく。
固いコンクリートに情け容赦なく叩きつけられて起き上がれない俺のすぐ横であぐらをかいた相棒は、「しょうがないなこいつ」とでも言いたげな顔で俺の顔を見下ろしている。
なんというか、これはもしかして、哀れまれているんだろうか。それとも、同情されてる?

というか、俺をこんな起き上がれもしない状況に叩き込んだのはお前だぞ、相棒。

「というかだな、もっとわかりやすく言え。俺に、そんなまわりくどい言い方が通用するわけないだろ? お前、それくらい知ってるだろうが。俺がどれだけ、無自覚のうちにフラグぶち壊してきたか」
「や、知ってるけど」

しかも、話が妙なほうにずれてきた。

「大体、義理チョコとか言うからいけないんだ。そんなところで遠慮するな、堂々といけ、堂々と。なんで本命寄越さないんだ。そうすれば、いちいち回り道する必要もなかったのに」

ん? なんか、今、幻聴を聞いたような。
……気のせいか?

ああ、さっき、こいつに背負い投げくらったせいで、思いっきり背中打ったしな。頭じゃないけど、ちょっとくらいどっかがおかしくなってても不思議じゃない。

だから、そんな現実感をどこかに置いてきた気分のまま、口を開いた。

「じゃ、なに? 本命チョコだったらもらってくれたってこと?」
「当たり前だ」
「ちょ」

おかしい。どうやら、幻聴ではなかったようだ。
……だとすると、つまり?

「ええっ!?」

目を丸くして、何度か瞬きして、やっと言葉の意味を理解して飛び起きようとしたら、がしりと顔面を手のひらで覆われた。意味がわからない。
というか、起き上がれない。

「って、これなに!? 外して! 頼むから外して!」
「いや……よく考えたら、恥ずかしいこと言ったなって思って」
「じゃなくて! あの、もしかして、お前が好きな相手って」
「うん」
「……俺?」
「今頃気づいたのか?」

だから、なんでこうういうやりとりを、顔面を手のひらで押さえつけられたままやらなきゃいけないんだ!?

「まあ、お互い様か。俺も気づかなかったしな」

なんとか、けっこう力ずくで顔面を覆っていた手をどけると、すぐ近くにずっと焦がれていた顔がある。
砂色の瞳がいつもと少しだけ違う光を帯びていたように見えたのは、おそらく気のせいじゃないだろう。
包み込むように穏やかな、それでいてどこか獰猛な、一度見てしまったら惹き付けられて逸らせなくなる、そんな瞳だ。

……今まで、一度だって見たことがない。

「好きだよ、陽介」

その言葉に、すぐ答えは返せなかった。
近づいてきた唇にしばらくの間、口が塞がれていたからだ。



「じゃあ……なに? 結局、俺って落ち込み損だったってこと……?」
「そういうことだ。バカだなー、陽介」

本当に、心の底から哀れむようにそんなことを告げられて、本気で喜べばいいのか哀しめばいいのかわからなくなったのは、その数分後の話だ。

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secret

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ありがとう 背負い投げてくれてほんとーにありがとうっ!
堪能した~ひゃほ~い

代替画像

宣言どおり背負い投げさせたよ!w
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